法政大学ソーシャル・イノベーションセンター

　藤野やまなみプロジェクトは、相模原市緑区の藤野地区で、地域の方々と一緒に自然があふれる憩いの場をつくることを目的として活動しています。
　活動場所である「やまなみ公園」は、季節ごとに芝桜やアジサイが一面に咲く自然豊かな公園であり、地域住民が整備して作り上げてきた場所です。2009年度から学生も公園の整備活動に参加しており、地域の方々と交流しながら活動しています。
　また、「やまなみ公園」や藤野地区の自然の美しさを発信する活動を行っています。学内外の人々に地域の魅力を知ってもらうことで、結果として藤野地区の関係人口の増加にもつながればと考えております。

　地域の方々と一緒に行う「やまなみ公園」の整備活動が一番の魅力です。月に2回集まり、公園の魅力でもある芝桜を植樹したり、環境保全のために除草作業を行ったりと活動をしています。大変なこともありますが、地域の方々と学生で協力して、公園がきれいになっていく様子を見ると達成感が味わえます。
　整備活動が終わった後に、隣の温泉に浸かり、その後みんなでお昼ご飯を食べるのが恒例で、毎回の楽しみとなっています。地域の方々と学生が一丸となって活動するため、何回も参加するうちに仲が深まっていきます。
　そして、地域の魅力を発信するため、プロジェクト活動を紹介する広報誌の作成や、昆虫写真家の方を招いた講演会の開催をしています。周辺地域を訪れる方々や多摩キャンパスの学生に向けて発信することで、藤野地区をまだ訪れたことがない方々にも自然に興味を持ってもらうことを目指しています。

　私たちは、これまでも、そしてこれからも、この地域で自然を大切にする整備活動を行っていきます。活動を通じて自然の美しさを感じ、地域の方々の温かさにも触れています。
　また、私たちが広報誌や講演会を通じて伝えている地域の魅力は、実際に藤野地区や「やまなみ公園」に来て、地域の方々と一緒に活動することで最大限に感じ取ることができるものです。ぜひ皆さんも一度訪れてみてください。

　藤野やまなみプロジェクトが月に2回行っている整備活動には、「地域の方々とのご飯」が含まれています。また、年に数回、整備を行っている「やまなみ公園」でバーベキューも実施されます。こうした楽しい思い出は、その拠点である「やまなみ公園」への愛着につながり、愛着が生まれることで、自然と環境保全への関心や意識が高まるのではないでしょうか。地域の環境保全において、藤野やまなみプロジェクトの、継続的に藤野地区に通い、一緒に楽しみを重ねていくというあり方には大きな意義があると考えています。