Team Ethical by ホーセーイノベーションクラブ

活動地域

法政大学多摩キャンパス

1.目的・活動のきっかけ

大学生の食生活を考える
~Team Ethicalの挑戦~

 Team Ethical by ホーセーイノベーションクラブは、大学生の食生活に関する課題に取り組むプロジェクトです。近年、若い世代における食生活の乱れが、問題視されています。この問題は、多摩キャンパスに通う学生にとっても例外ではなく、一人暮らしを始めたものの栄養バランスの取れた自炊が苦手な学生や、1日に3食を食べることができないという学生も少なくありません。
 こうした現状を受け、私たちは、学生一人ひとりが食生活を見つめ直し、自分にとって「食」とはどういうものなのかを考えるきっかけを提供したいと思い、多摩キャンパス周辺地域で採れた野菜の販売や食に関するイベントを実施しています。また、学生が地域とのつながりを実感できる機会をつくることも目指しています。

2.イベント・プロジェクトの雰囲気

食への思いを形に」

  • 4月 Eat Local①
  • 5月 古着交換会でのTeam Fashionとのコラボ
  • 6月 アフリカイベントのボランティア
  • 7月 多摩夏まつりでの出店
  • 10月 多摩祭での出店・Eat Local②
  • 11月 八百屋・焼き芋企画
  • 12月 100円モーニング
  • 通年 SNSでの発信

 私たちは、1年を通じて意欲的に「食」に関するイベントの企画・実施に取り組んでいます。週に一度行われるミーティングではイベントの実施に向け、自由に「食」に関するアイデアを出し合います。メンバー自身が抱える食生活の悩みがきっかけとなり、イベントが企画されることもあります。イベントの計画を立てた後は、その実施に向けてミーティングを重ね、企画を練っていきます。
 こうした準備の末に実施されるイベントで得られる達成感は、一言で言い表すことができないほどです。10月に実施したEat Localでは、多摩キャンパス周辺地域で採れた野菜を使ったヨーロッパ風ランチプレートを考案し、学生食堂で提供しました。結果は、用意した60食すべてが完売。授業でも話題にあがるなど、キャンパス内での認知度も高まっていると手応えや達成感を感じたイベントでした。
 こうした活動を重ねるなかで、私たち自身の「食」に対する意識も、より深まっていると実感しています。

3.これから

「学生の食生活に寄り添い続ける」

 今後は、さらに法政大生にとって身近な存在になれるように活動していきます。現在は、主にTeam Ethicalのメンバーの意見をもとにイベントの計画を立てていますが、今後は所属していない学生の意見も取り入れることができれば、さらに多くの学生が抱える食生活の悩みに応えられるのではないかと考えています。
 また、Team Ethicalは、これからも学生にとっての「実践の場」であり続けたいです。新メンバーの加入や既存メンバーの卒業に伴い、チームの色も変わり続けていくと思いますが、たとえ色が変わったとしても、Team Ethicalに参加すれば「食」に関する社会課題に自分たちのアイデアでアプローチでき、その過程で楽しさや成長を実感できるような場であり続けたいと考えています。

4.学生スタッフの注目ポイント

 メンバー自身の食生活の悩みから企画をつくることもあるTeam Ethicalのイベントは、多摩キャンパスの学生にとって等身大なものばかりです。例えば、周辺に飲食店のない多摩キャンパスで、きれいな空間でおしゃれな食事を提供するEat Localは、非常に盛り上がる人気企画です。多摩キャンパスの学生の立場に立った企画だからこそ、地産地消などTeam Ethicalが込めたメッセージも、参加者に無理なく届くのではないでしょうか。

SNS

Team Ethical Instagram
ホーセーイノベーションクラブ Instagram
ホーセーイノベーションクラブ X(旧Twitter)

記事 小田馨太
取材 小田馨太・花岡蒼士