取材協力・代表 白羽優之介さん

1.活動内容
「観光を通じた能登の復興」
2024 年の能登半島地震をきっかけに、復興支援と旅行を掛け合わせた事業モデルを提案しました。観光客は、 農家や輪島塗などの工場で仕事の体験ができ、地域の人にとっては復興に向けた貴重な人材になります。 ハコブネの旅プロジェクトは、ツアー企画や住民との仲介を行い、観光客から収益を得る、というモデルです。
2.目的・きっかけ
「持続可能な復興に向けて」
たまらぼに参加したきっかけは、ボランティアに代わる持続可能な関わり方を模索するためです。復興に向けた活動で、地域の産業は地震による打撃に加え、若者の不足といった長期的な課題も抱えていることが分かりました。このような課題に向き合っていくために、継続的な活動の手段としてビジネスの視点を取り入れたいと考えました。また、能登に行くための交通費や、より精密な調査のための活動資金の必要性もあり、たまらぼ参加のきっかけとなりました。
3.受賞までの流れ
「活動を通して見えた地域の課題」
活動当初は農業と漁業を主に調査していました。調査の中で、農業分野では、地震で地割れや水路の断絶が起こり、水田に水を入れることができないなどの課題が見えてきました。漁業分野では、海底の隆起により船を出せる漁港が減少し、漁師を辞める人が増加しました。そこで、まずは人材支援を軸に、漁業分野を支える枠組みが必要と判断しました。さらに、他の業界も支援を必要としていることが分かり、幅を広げる手立てとして「観光客と地域の方がどう相互作用するか」に焦点をあてました。地域の方に事業について初めてお話しした際には、 外部の人間として身構えられてしまうこともありました。 しかし、何度も能登に足を運び、地元の方へのヒアリングを重ねることで、良好な関係を築き、アイディアを改良していきました。結果として、たまらぼ最優秀賞を受賞することができました。
4.たまらぼを通して
「経験から得た学び」
活動を通して、 現場に出ること、自分が経験したことを他者に話すことが重要だと感じました。自分の中で考え続けることも大事ですが、 他者に共有することで問い直しができたり、記憶の定着や新しいアイディアにつながることがわかりました。これらの経験を踏まえて、些細なアイディアでもたまらぼに挑戦することが大事だと思いました。実現したい内容が社会にどれだけ影響を与えるのかではなく、そのアイディアに実現可能性を見出せるか、またどれだけ熱心に取り組んだかを評価されるのがたまらぼだと思います。
記事 佐藤拓瑠 山本歩
取材 佐藤拓瑠 山本歩