フリースクール先での不登校生向け職業学習支援

取材協力・代表 西村惟孝さん

1.活動内容

「不登校の子どもに将来へのイメージを」

 なかなか学校に行くことのできない子どもたちに向けて、相模原市の協議会にご協力いただき企業による職業講演を開催しました。そのような子どもと親は将来への漠然とした不安を抱えていることが多く、その不安を解決したい狙いがありました。中学校から高校生までを主なターゲットとし、将来社会に進出していくイメージを持たせることを目標としました。

2.目的・きっかけ

「ボランティア経験を経ての企業講演の始まり」

 たまらぼへの参加につながるきっかけとなったのは、2 年生の時から参加していたフリースクールでの不登校支援のボランティアです。1年間ボランティアとして活動していく中で既存のやり方に限界を感じ、違うアプローチはできないかと考えました。職業講演イベントを開催する過程で保護者へのインタビューを行った際に印象的だったのは、子どもに自立してほしいという思いを持っていることでした。学校に行くことのできない子どもは社会に触れる場が少なく、働くイメージを持ちづらい。また、学校に行っている子どもに比べて、この先働いていくうえでつまずいてしまう可能性も大きい。そのため、自立していく手助けとして企業の講演を聞き、社会を知ってもらうという事が大切だと考え、活動を本格的に始めました。

3.受賞までの流れ

「活動を踏まえての気づきと大変さ」

 3 年生の7月ごろから11月にかけて職業講演イベントを開催しました。協議会の協力を仰ぐために職業講演についてのプレゼンを行い、快く承諾をしていただきました。フリースクールでの講演では、高校生が社会への理解が深く、自分と照らし合わせながら話を聞いてくれるという気づきを得ることができました。これらの活動は個人で行ってき たため、労力的な負担が大きく難しさもありました。しかし、一人で物事を成し遂げるということの面白さ、そしてたまらぼでの活動のやりがいも感じられました。結果として、見事優秀賞を獲得することができました。

4.たまらぼを通して

「やりがいと達成感」

 たまらぼでの活動を通して、大変だったという感情より楽しかったという感情の方が大きかったです。自身の原体験に基づき、学校に行くことのできない子どもたちの力になりたいという願いからたまらぼへの参加を決意したからこそ、職業講演イベントという形で子どもたちが社会に触れる機会を与え、最後にはやり切ったと思えることができました。このような経験を踏まえて伝えたいことは、ぜひ勇気をもって新しいことにチャレンジしてほしいということです。やりがいや達成感は、そうした行動から生まれるものだと信じています。

記事 大塚蒼斗 
取材 大塚蒼斗 藤川遼一朗